イロドリ便り

当事務所の弁護士&スタッフが、日常の由無し事を綴ります

令和初の秋祭りを終えて

 今年も10月5日と6日に、私の地元の地車(だんじり)祭がありました。
 特に怪我もなく無事に終えることが出来て、ほっとしています。
 今回は、私が毎年参加している地車祭の話を少しだけさせていただきます。

 地車祭は、もともと、米や麦、豆、あわやひえなどの5つの穀物がたくさん取れるように(五穀豊穣)祈願するために行われるようになったと言われています(諸説あります)。
 地車も細かな区分で言えば、上地車と下地車に分かれていて、それぞれ、祭の楽しみ方が違います。ちなみに、私の地元の地車は、下地車です。
 下地車の祭の特徴は、重さ数トンの地車を、曳き手が曲がり角を走りながら曲がっていく「やりまわし」の速さやうまさで、他町と競い合うところにあります。
 私も昔は、曳き手(大体の町は高校生くらいから20代中盤までの若手の所属する青年団が担当します)を務めていました。その時は、他町よりも、どのようにして「やりまわし」を速く、うまく、出来るかばかり考えて、同じ青年団の仲間と夜中まで話をしていました。
 今振り返ると、青年団に所属していた時が私の青春時代だったかもしれません。
 ちなみに、現在は、青年団を抜けて、もう少し年齢層の高い人の所属する団体で、後ろ梃(「やりまわし」の際に地車を廻す役割)として、祭に参加しています。

 下地車の祭では、勢いのある町(有名なところだと岸和田ですね)だと、曳き手の人数も多く、「やりまわし」も速くなります。
 速くなれば「やりまわし」はスリリングとなり楽しくもあるのですが、その分だけ危険も伴うことになります。特に今年は事故の多い年でした(ニュースで見かけた方も多いのではないでしょうか)。
 この点、私の地元では、大きな事故はなかったのですが、今年の事故の影響で、今後は地元でもより安全に配慮した祭を行うように求められることになりそうです(実は地車は「自動車」と同じ扱いで、祭のコースとかの話は警察といろいろとしないといけないのです)。

 地車祭の細かな説明をしだしたらキリがないので、読んでみて興味が出た方は是非ともインターネットで検索してみてください。
 いろいろな町の祭の動画もYouTube等にアップされています。
 地車祭は、地元の町内会に所属する人たちで行われます。そのため、地域の繋がりが密になります。
 最近では、地域社会の繋がりが薄くなってきている傾向にあります。それは、インターネット等の発達により、個人(家族単位)でも社会とのつながりが維持できるようになったことが理由かもしれません。
 どちらの生活が良いかは、個人の好みによると思いますが、もしも、地域社会との繋がりを欲している方がいる場合は、地域の皆さんが参加できるようなイベントを探してみて、ふらっと参加してみてはいかがでしょうか。

弁護士 西川 裕也

プライベートの他の記事

プライベートの記事一覧