イロドリ便り

当事務所の弁護士&スタッフが、日常の由無し事を綴ります

タガタメ

 前回に続いて、楽しく音楽の話をしたかったのですが、そんなご時世ではないようで。そんな時代の空気を感じながらの今月の月記です。

 今、安保関連法案が参議院で審議されています。
 僕は、この法案に反対です。

 法的な面から言えば、法案は廃案するしか選択肢はないと思います。それは、憲法違反の法律を制定するというという点で大きな問題があり、仮に強引に法律を制定したとしても、その執行という場面においては、さらなる混乱を招く(法的安定性がないということです)からです。
 憲法を学んだ法律家であれば、上記の結論に議論の余地はないはずです。

 今回の安保関連法案は、日本国民全員に(どころか、幼い子供や、まだ生まれていない次世代の子にまで)影響があるものです。なので、難しい議論ではなく、「考える視点」という意味での話もしたいと思います。

 物事の判断をするとき、話が大きくなると、つい、「自分に関係ない」として考えることをやめてしまうということがあります。小難しい報道番組より、バラエティー番組にチャンネルを変えるように。

 でも、本当に「自分に関係ない」のでしょうか?
 そう思ったとき、端的に「考える視点」を与えてくれる歌詞があります。
「子どもらを被害者に加害者にもせずに この街で暮らすため まず何をすべきだろう?」

 僕に子どもはいませんが、今を幸せに生きる人間として、次の世代を考える責任はあるんだろうなぁと思ってます。
 だから、僕は、安保関連法案に反対です。

弁護士 牧 亮太

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