金鯱(きんのしゃちほこ)
所属している合唱団の今年のしめくくりとして、名古屋の「うたごえ祭典」に参加してきました(もちろん選出されたんです)。
大音楽会のオープニングでの500人による太鼓「あゆちの鼓動」は、ホール一杯に太鼓が鳴り響いてすごく迫力がありました。500人もの太鼓なのに一つの音に聞こえてくるのは、本番に向けて相当な努力・練習をされた賜物ですね。
祭典を成功させる為に、こうした各地での1年にもわたる練習があってこそ感動が生まれるのです。北海道から沖縄、はたまた、海外からの合唱団や舞踊団の舞台も素晴らしかったです。来年の祭典は愛媛県なので、今から楽しみにしています。
本番との間に時間が出来たので、金鯱を見に名古屋城に行きました。
歴史的にみると、鯱に初めて金を施したのは、織田信長の安土城天守とも羽柴秀吉の大阪城天守ともいわれ、豊臣政権下では、許可を得ずに瓦などに金を施すことは許されていなかったそうですが、関ヶ原の戦い以降、豊臣政権の弱体化により権力が家康に移ると実質の築城規制の解禁がにわかに起こり、同時に天守建設が流行すると金鯱や金箔瓦を上げる大名が増えていったそうです。名古屋城は戦災で焼失(ここにも戦争の傷跡が残されていました)したため鯱も復元されたものです。実物大が展示されており、かなり大きいのにビックリ!
また、復元工事のためクレーンが城に向かって伸びて、それと木々の間からお城や天守閣の鯱が見えたりしたのは風景的には少し残念でしたが、「うたごえ」を通じて、各地へ行ける(半分旅行気分ですが)のは本当に幸せなことですね。来年もがんばります!!
皆様も良いお年をお迎えください。
事務員 U