とにかく歩く、ということ
毎年、恒例として参加しているものがいくつかあります。
その一つが、「狂歩」です。
競歩ではありません。誰とも競いません。
ただ、真夏の炎天下をひたすら歩きます。
毎年、7月終盤から8月前半の3日間、合計で約100km歩きます。
何が楽しいのか分からない酔狂な方のためのイベントです。
今年も、徳島のお遍路道を歩きました。今年で6回目の参加です。
初日は徳島駅を出発して、阿南市まで歩きました(約25km)。
2日目は阿南市を出発して峠を越えつつ、日和佐という駅まで歩きました(約30km)。
残念ながら、3日目は仕事のため、そこで途中リタイアとなりました。
さて、炎天下を歩いて何が楽しいのでしょうか?
間違いないのは、歩いているときは確かにしんどい、ということ。
昼間は暑さで倒れそうになることもあり、熱中症との戦いです。また、スコールに見舞われることもあります。山の中で、傘をさしてもどうにもならない滝のような雨にも遭いました。
ではなぜ歩くのか?
歩いていると、様々なことを考えます。太陽が真上に来るころから、皆無言になっていきますので、一層物思いに耽る・・・。
すると、終わった後、何だか頭がスッキリとクリアになるのです。
辛くて苦しいけど、とっても気持ちが良いのです。
また、参加すると、夏バテしません。ショック療法なのか、根性が鍛えられるのか・・・元気に夏を乗り切れます。
加えて、その土地を歩くことで、その土地のことが良く分かります。風土、名勝、名物、名産、歴史を肌で感じます。途中で史跡や神社に立ち寄ることもしばしばです。
だから私は、予定が合う限り、毎年参加しています。
終わった後の気持ちよさは、フルマラソンに近いものがあるかもしれません。そして、フルマラソンよりは体に負荷が少ないと思います。
是非、夏場に「狂歩」、試してみてください。
弁護士 野澤 佳弘