ここ4、5年前から旅（旅行）に行くことが多くなってきました。日々の忙しい間をぬって友人たちと旅に行くことは、私にとっては栄養剤かもしれません。昨年は、富士五湖を巡って色々な表情を見せてくれる富士山にとても癒されました。世界遺産だけあって、その雄大さ・美しさ・風格は日本の誇りだと思いますが、富士山には色々なドラマがあったのです。

　昨年、NHKで「芙蓉の人」というドラマがありました。内容は、明治13年から気象学者の野中到（のなか いたる）氏が富士山の気象観測をはじめ、同28年には山頂剣が峰に木造6坪の観測所を建設し、妻・千代子と共に極寒での富士山の冬季観測（越冬）を試みたが・・・というような内容でした。色んな困難があっても、そこから見る富士山は神秘的で美しかったのです。登山は体力的に無理なので、せめてその美しい眺めを見たいという衝動にかられ、さっそく友人と旅行に行ったという訳です。登山愛好家にとって富士山を安心して登られるのは、こうした方たちの気象データーがあってのことです。みなさんも登山をするときはマナーを守って、いつまでも美しい富士山にしましょう!!

　また秋には、仙台（宮城県）に復興支援の為、合唱（私が所属している合唱団）で舞台に立ち、現地の人たちと交流してきました。現地（特に原発の福島県）は震災後も当時とあまり変わっていない様子を聞き、怒りとともに、絶対に震災・原発事故を風化させてはいけない、さらに支援の輪を広げていくことの大切さを改めて思いました。
　今年も“いろいろな旅”に出かけて行こうと思います。

事務員U