イロドリ便り

当事務所の弁護士&スタッフが、日常の由無し事を綴ります

還暦元年

 去年、父が大型バイクの免許を取りました。
 母から、父が大型バイクの免許を取りに教習所に通っていると聞いた時は、怪我をしてしまわないか心配ばかりしていました。

 ある日、実家に帰った時、リビングから見える自宅横の国道をふと見たときに、見覚えのある背中が、前後の大型バイクに挟まれながら、少しぎこちなく走っている姿が見えました。その真ん中のバイクは父親で、父の友達に前後を挟まれる形でツーリングに行っていたようです。バイク購入後、ずっと雨続きで1ヶ月近く乗れずにいた父が、初めて友達とツーリングに出かけた記念すべき日に、偶然、父の姿を見つけてしまいました。

 最近では、バイク乗りの聖地呼ばれている針テラスに行って、道中でラーメンを食べて帰ってくることが趣味だそうです。また、ネットを中心に流行っている、バイカー同士がすれ違う時にする挨拶を真似してやってるんやと、嬉しそうに話していました。父曰く、「若い子は挨拶を返してくれるけど、ネットをしてないおじさんはその挨拶を知らへんから返してくれへん。」そうで、少し誇らしげにしていました。

 すっかり今やバイクが馴染んだ父親の姿をみて、還暦元年、これからまた、色んな所へたくさん出かけてほしいなあと思いました。
 父親の、早朝から働く姿をずっと見ていたから、余計にそう思うのかもしれません。私も還暦を迎えた時に、仕事以外で、夢中になれることに出会っているといいなあと思いました。

事務員 E

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