イロドリ便り

当事務所の弁護士&スタッフが、日常の由無し事を綴ります

B型肝炎原告団・弁護団「患者講義」の取り組み広がってます!!


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 B型肝炎の患者さん・ご家族と共に、B型肝炎の過去の歴史や患者さん・ご家族の体験を広く知ってもらう「患者講義」という活動を続けています。
 2016年2月の本ブログでもご紹介させていただき、その後も活動は広がり続け、2018年3月末の時点で、全国147校・受講学生・生徒は約15,000名におよびます。
 私たち原告団・弁護団は、今後、二度と同じような被害が起きないようにして欲しい、偏見や差別のない社会を作るために活かして欲しいと考えて、患者講義の活動を続けています。

 先日も、済生会中津看護専門学校にて、看護師の国家試験を終えて、これから実務に就こうという学生の方々を対象に講義をさせていただきました。
 国家試験も終えて医学的な知識といった座学として学ぶべきことはしっかりと身に着けている学生の方々でも、それまでに、実際の患者さんがどのような思いで日々を過ごされているのか(それは病院だけではなく、職場や家族などの日常生活も含めて)といったことを患者さんの生の声を通じて考えるという機会はあまりないようで、学生・担当の教員の方の反応はとても良好でした。

 私たちは、B型肝炎のことをお話しさせていただくのですが、その話は、感染症患者さんの目線、患者さんの視点を知るというB型肝炎のことにとどまらない意味もあるように感じています。
 医療教育に限らず、普通教育でも、過去の間違った行政の在り方、その行政に多数の人がかかわっていたこと(長年にわたって間違った行政を止めることができなかったこと)などは、人権ということを考えたり、社会で少数者の立場に立たされた方の思いを考えることにつながっています。
 *先日、市立西宮東高等学校にて実施した患者講義について、同高校のHPでご紹介していただいています(講義の機会を与えていただいたことに感謝いたします)。
http://buna.edu.nishi.or.jp/school/media/nishihh/H29%20jinkenkouenkai.pdf
 「患者講義」の取り組みは、厚生労働省・文部科学省からも評価されており、本年もさらに取り組みが広がりそうです。
 引き続き、取り組みが広がるよう頑張ります!!

弁護士 牧 亮太

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